31 Dec.☺ lazy diary 18

 

年末も年末、大晦日になった。

 今年はへんてこな年だった。ロンドン留学を経て、日本に帰ってきたと思えば、待ち望んでいた復学が一か月遅れ、大学に行かずともオンラインで講義を受けられる。一年ぶりに会えると楽しみにしていた友人たちとの再会もままならない。川崎に家を借りたけど、一度しか行けず半年が過ぎた。後期に通学の希望を残し、その家を契約し続け友達との二人暮らしを始めた。夏はうじうじと梅雨を引き延ばし、8月から暑さが始まった。課題に追われ、バイトもせずに過ごす日々。新しいウイルスにおびえる日々。9月には私はその貸家を出ることを決めて地元に戻った。それから実家で後期の授業をパソコンに向かって受ける。そして卒論。気を病みながらも友人に励まされなんとか筆を進める。そして小さな不備を最後の最後に見つけながらそれを提出した。

 この一年でいくつか詩を書いた。地元の喫茶店を開拓して、自分の新しい居場所を探した。昔の友達に会って喋った。会いたい人になかなか会えず、気を揉みながら過ごした。そんな2020年が終わる。楽しみだった2020年があっけなく終わってしまう。何もしなくてもやり遂げなくとも時間は同じように進むのだなと痛感した。だからと言って、実のある時間を過ごさなければと思えるほど私は偉くない。ウイルスや政府にイライラしながら、イライラするだけで終わってしまった。そんなものだ。去年の今ごろは、おととしの今ごろは、と楽しかった過去のことばかりに気を取られてつまらなかったな~などと思うのだった。この一年ほど悲しい年がないことをこの先に祈るばかりである。いろんなことが自分次第で決まるようだけれど、環境やその時の雰囲気にのまれて思うようにできないこともあるのだ。生活に完璧などないし、あ~あれをやっとけばよかったな~がある方が私はいいのかなと思えるようにはなったけど、こんなに「たられば」が出てくる時間はなかっただろう。

 

 来年からの過ごし方が大体決まった。卒業をできるようにまずは努力をして、そのあとは少なくとも半年間フリーターとしてごりごりお金を貯める。そして貯まった金で専門に進み手につく職をゲットするつもりだ。フリーターをやってみたかったので嬉しい。それに詩をたくさん書いたり、詩集だって拵えられる時間があるだろう。どこかに所属して働くのは嫌だったけれど、まあなんでも経験。専門に行くのも、一回くらい働くために頑張るみたいのをやってみようと思う。それで再来年以降に就職ができたら金をまた貯めて、いろいろ落ち着いたら30歳になる前にワーホリでも行きたい。そうしてロンドンに残してきたいろんな気持ちを消化したいなと漠然と思っている。先のことはあまり考えられないし、将来のために今のうちに自分が頑張っておくかというのも得意ではない。だから今はとりあえずこっちに進むのやってみよ~の気持ちで心が豊かではありそうな方向に進んでいきたい。2021年も地元で過ごすことが確定した。安心はしている。何かを決めた後は安心するものだ。東京に残してきたのは、大好きな友達と、なんでもすぐ手に入る便利さだけだ。こっちにも大好きな友達はいるし、そうそう私ってこんな人だったと思える友達もいる。家族もいるし、犬もいる。犬には本当に助けられている。腹立つときもあるけれど、彼女はとっても健気でかわいい。ありがたいことに、今やっているバイトも楽しい。バイト代も内容も人も何もかも申し分ない。賄いもおいしいし、家から店も近い。なんだか、楽しそうだ。来年からもっと楽しそうだ。正月に雪が降るかもしれないらしいが、そうだったら友達と雪合戦でもしようという話をしている。そういう身の回りの楽しいこともありそうだ。なるべくポジティブに来年を迎えたい。今年はとっても悲しかったからね。

 悲しいと言えば、今朝、29日締め切りの課題が未提出だったことにも気が付いた。しかもそれが5欠目で、それを落とすと卒業単位が足りないていうちょ~大事な課題だった。かつ、ゼミの教授の授業だった。悲しいよ。5欠すると単位もらえないのでこれから課題をして、事情説明(説明もくそもなくただ忘れてただけなんだけど)と謝罪をそえたメールを送る。とにかくいい気持ちで来年を迎えたい。もう気持ち悪く今年は終わるしかないのは決まっちゃったし。

 みんなも2020年お疲れさまでした。なんだか嫌な一年だったね。ありがとうね~。2021年こそは、よろしくと顔を合わせて言いたいな。風邪ひかないでね。